昭和の時代に、8ミリカメラにて自主制作映画を作り続けてきた佐藤文則(以下敬称略)が特撮出身の俳優・酒井一圭と出会い2005年自主制作で『クラッシャーカズヨシ』を発表。
主演は百獣戦隊ガオレンジャーにてガオブラック/牛込草太郎 役の酒井一圭。共演に同じくガオブルー/鮫津海 役の柴木丈瑠をはじめ特撮番組出身俳優、特撮関係者、監督佐藤文則の本職でもあるモノマネ芸人、お笑い芸人からサブカル界隈の著名人と『豪華なキャストで手作り感覚の映像』は「この手があったのか!」と話題騒然の大作となりました。
あらすじ>>ヒーローチームで鬼と戦っていたカズヨシは自らが社長を勤めるちゃんこ屋・我王の借金を返すべく資金調達の為に始めたアルバイト先で同じくかつて別の悪の組織と戦っていた元レスキュー隊員のお金持ち・赤郷(演:西岡竜一朗)から課せられた「100人の悪を滅ぼす」という過酷なミッションに挑む。全5エピソードの超大作。(2005年 Ep.1 公開~2007年 Ep.5 公開)
出演:酒井一圭/柴木丈瑠/児玉多恵子/西岡竜一朗/宍戸勝/正岡邦夫/古賀亘/小川信行/増島愛浩/和泉宗兵/吉岡毅志/柴田かよこ/岳美/斉藤レイ/マギー審司/猫ひろし/南部虎弾(電撃ネットワーク)/河田貴一・伊勢浩二(BOOMER)/安田和博(デンジャラス)/あご勇/中島マリ/アントキの猪木/加藤礼次朗/鈴木美潮/マイク・ベルナルド/後藤浩輝/横塚孝弘(東映プロデューサー)/友井雄亮/白川裕二郎/姜 暢雄/大塚よしたか/金子 昇 他多数
実直な映画制作の姿勢と奇想天外なアイディアで、制作当初は50分程度の作品の予定であった『クラッシャーカズヨシ』でしたが、佐藤文則と酒井一圭の2人の熱意の呼び掛けに応え特撮出身系俳優や芸人などが大挙集結。
終わってみれば4時間弱の全5部作の超大作となった上、2007年には『クラッシャーカズヨシ〜怒る〜』スピンオフで短編『クラッシャータケる』が制作されました。
あらすじ>>100人の悪を倒したカズヨシはめでたく恋人のCちゃん(演:児玉多恵子)と結婚式を迎えるがその当日ちゃんこ屋が事故により爆発。そこに現れた大富豪・サンダーポルシェ(演:掟ポルシェ)と最強のクラッシャーギューゾー(演:ギュウゾウ-電撃ネットワーク)に再建の為の借金のカタに恋人Cちゃんを連れ去られてしまう。謎の男ヤスオミ(演:大田恭臣)にまたクラッシャーとなり13人のクラッシャーを倒せば最後の勝者はどんな望みも叶うと告げられるが・・・(全エピソード4話/2007年公開)
出演:酒井一圭/柴木丈瑠/児玉多恵子/西岡竜一朗/和泉宗兵/白川裕二郎/なみえ/笠原紳司/大田恭臣/TOSHIKI/エスパー伊東/掟ポルシェ/電撃ネットワーク)/友井雄亮/飯伏幸太/中野貴雄/葉月パル 他多数
余談ですが・・・撮影中のジャンプアクションの着地の際に酒井が右足首を複雑骨折(右足首脱臼骨折)にて入院。このケガがキッカケとなり共演の白川裕二郎らと歌謡グループ『純烈』を結成。2018年念願のNHK第69回紅白歌合戦出場を果たしその後の大活躍や今やその名を知らぬ人はいないほどの国民的歌謡グループになってます。
クラッシャーシリーズのスピンオフ。主演・柴北たける(クラッシャータケる)役は柴木丈瑠。
当時、酒井一圭が映画監督のナシモトタオと共に講師を勤めていた国際映像メディア専門学校(新潟県)の特別カリュキラムとして同校の生徒が主軸となり20世紀たぬきが製作、佐藤文則が監督をした短編作品。(2008年2月公開)
続編をファンが待望する中、9年間の長い沈黙の末、平成に復活した『シン・クラッシャーカズヨシ』は初のクラウドファンディング作品。
CG全盛の特撮作品となっている平成にあえて昭和の特撮の魅力をふんだんに散りばめ佐藤イズム満載の珠玉の作品となりました。
現在でも多岐に渡って活躍されているメジャー俳優からマニアック芸人まで多数出演する一大エンターテインメント作品として初のDVD化となっています。
あらすじ>>ヒーローを夢見る少年タケル(演:柴木丈瑠)は、ある日3年前に飛来衝突した宇宙隕石のパワーを宿した不思議なカプセルを手に入れる。しかしそのカプセルの能力で『クラッシャーカズヨシ』に変身してしまう。そんな望まぬ姿になったタケルの前に現れた侵略宇宙人ビワックス星人(演:JP)をなんとか倒すものの、かつてクラッシャーカズヨシに倒された6万の怪獣怪人軍団がクラッシャーカズヨシを狙って地球侵攻をはじめるのだった!(2017年公開)
主演:柴木丈瑠
鳥肌実/JP/夏目ナナ/リタ・ゴールディー/長井秀和/中島マリ/原田篤/鼠先輩/ぺよん潤/サンジュナ/中村哲夫/きこうでんみさ。/電撃ネットワーク/西岡竜一朗/酒井一圭(友情出演) 他多数
特撮、SF、アクション映画に命を捧げる佐藤文則。生粋の映画オタクであり映画が持つ娯楽を知りつくした故の映像を作り、また本職がものまねお笑い芸人という事で笑いのツボを押さえた演出は演劇人、映像制作者に衝撃を与えることになりました。映画だけに留まらず漫画やサブカルチャー、時事まで取り込みネタにする佐藤文則の世界観が更にスケールアップさせた新作が令和第一弾として2020年に制作開始しました。必ずや人々の記憶に残る作品になるとファンの期待値は最初からクライマックスです。
「7才から70才までの人々を夢中にさせる」というジョージ・ルーカスの精神を受け継いだ映画理念、コンピューターで進化する映像技術に抗うかの如くの佐藤イズムの真骨頂!謎と期待と希望を胸にキラメク令和はクラッシャー元年!